変わる廃墟展2021

変わる廃墟展2021(東京&名古屋会場)において、Departureが展示しました中から、20枚をご紹介致します。

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FUTUROと呼ばれる近未来的な住居です。初めての出会いは台湾のワンリ湾でした。日本で見つけた時はかなり嬉しかったです。丸みを帯びたフォルムが可愛らしいです。

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廃墟も去ることながら、眼下に広がる自然の絶景に圧倒されました。高所にある巨大な大浴場です。粉雪が舞う季節、興奮で体が火照りました。

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まるでゲームの世界に舞い込んだかのよう。重厚な歴史ある巨大コンクリート遺構。博物館にいるような気持ちになりました。

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自然の生命力は凄い。時に行く手を阻み、時に格好の被写体になってくれます。春夏秋冬で全然様相が異なるのも面白いところです。

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あの玉葱のような屋根はオニオンドームと言うそうです。初めて聞いた時から、その名前がすっかり気に入ってしまいました。

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山中に置き去りにされた廃ダッジ。実は人気者で毎年たくさんの人が会いに来てくれる。暑い夏や、真冬に来る猛者もいる。みんな、満面の笑みで駆け寄ってくれるのだ。

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瀬戸内を一望できた上下移動式の大展望台。見上げた勇姿は圧巻の一言。この長い柱はかなり遠くからも見えるので、近隣を通る度に目が合います。

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建設途中で頓挫したホテル。人が使わないならば…とじわじわと植生が進む。水、光、空気さえ揃えば、彼らは住む場所を選ばない。

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水没した小学校。かつては元気な声がこだました教室。どこまでも静かで、どこまでも清澄な空気に包まれていました。

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非日常の中にありながら、子供たちが作った力作に思わず頬が緩む。 青いトトロだけが、そっぽを向いてるような…。

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こちらも小学校。廃墟の顔は天候により大きく変わります。目一杯の陽光を受けて、眩しいほどに教室が輝いていました。

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日本広し。小高い丘の上に建つ古城を訪れる人はもういない。

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鮮やかな色が少ない廃の世界において、赤と緑が際立っていました。子供たちのウキウキを乗せた遊具たちは、草むらで静かに余生を送っています。

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経年により歪む木造校舎。時計の針は止まっていますが、無への回帰は確実に進んでいます。

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見晴らしの良い展望室に草が生い茂る。世の中でバンクシーが話題になっていた頃で、奥に見える鳥の墨絵に一瞬ドキッとしてしまいました。

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解体途中の浴場です。真っ赤な扉が目を惹き、その先の丸窓からは、太陽が顔を覗かせる。一期一会な瞬間でした。

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魚雷発射場跡…
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で見つけた穴からの眺め。観光地化されている戦争遺構で、flumpoolがPVで使用したことでも有名になりました。

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草原を走る白馬たち。人がいなくなった今、彼らは本来の姿に近づきつつある。

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廃墟は前触れなしに消えてゆく。もう誰もこの廃校に入ることは出来ない。運命の日が訪れたのだ。全ての廃墟は悲しみも秘めている、それも又、人々を惹き付ける所以となっている。


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ご覧頂きありがとうございました!!

Departure SAM

変わる廃墟vs行ける工場夜景展2020

変わる廃墟vs行ける工場夜景展2020(東京&名古屋会場)において、Departureが展示しました新作を紹介致します。

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親子のような二羽の折り鶴。コロナで落ち着かない世の中ですが、小さな灯りのようなものを演出できたかなと思います。この写真は展示会の公式オリジナルカレンダー(5月)に採用して頂きました。


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自然と戯れるオルガン。もう音は鳴らないけど、今でもみんなの人気者だ。梅雨の時期にはきっと沢山の紫陽花に包まれる。


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空の青、水の青、廃墟の青。鉱山の空は果てしなく広い。壮大な炭鉱の歴史が幕を閉じても尚、昔と変わらない空を見つめ続けている。


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役目を終えた傘に光が優しく注がれています。友達の椅子と青いバイクも、ハラハラしながら見守っています。物語の一つでも書けそうな…そんな光景でした。


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京都の源光庵にある悟りの窓を思い出した。窓には人を惹き付ける不思議な力がある。それは、廃墟の窓も例外ではないのだ。


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湖に沈んだ発電所の内部。水面はエメラルドグリーンに輝いていました。冬なのに、光の照り返しですっかり日焼けしてしまいました。


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とっておきの青空の下。陽気な彼らはダンスを踊っています。しばらく寝そべって見上げた風景、今でもはっきりと覚えています。


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瀬戸内海に浮かぶ無人島。ベネチア風のリゾートホテルがゆっくりと朽ちてゆく。館内では、このような眩しい風景があちこちで手招きしていました。


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さよならネコバスさん。
※2020年4月23日に解体されました。
一報を聞いたとき、人が亡くなったような悲しい気持ちになりました。廃墟なので仕方がないのですが…。
展示中はそんなことはつゆ知らず…結果的に今回の展示がネコバスにとって辞世の花道となりました。竹やぶの中でひっそりと空を眺めていたネコバス。きっと今は、颯爽と大地を駆け巡っているに違いない。


廃墟は前触れなしに姿を消していきます。焦る気持ちを抑えつつ、これからも大切に写真を撮っていきます。


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ご覧頂きありがとうございました!!

Departure SAM

変わる廃墟展2020 

変わる廃墟展2020(東京&名古屋会場)において、Departureが展示しました24枚を紹介します。
 

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新しい船と古い船みたい。展示会にいらっしゃったお客様の声を耳にはさみました。軍艦島の隣の中ノ島から撮った写真です。中ノ島は「廃墟の休日」というドキュメンタリー番組でも紹介された無人島で、大冒険が待っていました。


 

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螺旋階段は大好物です。永続的な営みを感じさせるからでしょうか。上方から撮ることが多いですが、ここでは下方のアングルに軍配が上がりました。


 

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山深い小さな分校で見つけた、沈みゆくピアノ。頭上には惑星のような照明が浮かび、まるで小宇宙が広がるようでした。翌年、偶然訪れたらピアノは倒壊…。廃墟の見せる顔は一瞬だなと思いました。


 

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訪れる時期は春の一択。周辺を眩しいほどの茶畑に囲まれた発電所です。目の前には越すに越されぬ大井川がゆったりと流れていました。


 

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秘境と呼ばれる島の小さな入り江。島の人々の記憶からも消えつつあり、見つけるまで時間がかかりました。石炭の積み出し用の桟橋だったそうです。


 

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太陽の気まぐれに出会えるかどうかは運次第。予期せぬサプライズに驚いたのも束の間。あっという間に、夜の足音が近づいてきました。


 

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水は芸術家。ダムに沈んだ発電所の三階から撮った写真です。水面を覗くと階段が見え、小魚たちが楽しそうに泳いでいました。


 

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古い校舎には紙芝居があります。当時は、このピアノの伴奏でお話を進めたのでしょうか。大樹をバックに二人は今でも仲が良さそうです。



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 2020年宇宙の旅。気がつくと、体がふわふわと浮き上がってきました。廃墟は時に近未来的な顔を見せてくれます。



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無人島にポツンと残された廃漁船。船長さんはどこへ行ってしまったのでしょう。近隣の漁師さんに聞いても、首を傾げるばかりで情報は全く手に入りませんでした。



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芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を彷彿させる一枚。天井から垂れ下がる一本のロープ。主人公のドラムは喜びますが…わらわらと他のドラム缶たちも集まってきました。



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空の青、水の青、廃墟の青。雨上がりにはサプライズが用意されていることが、少なくありません。



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撮ってほしくてお化粧したのてしょうか。万緑の季節になると一切人を受け付けない、炭坑アパートの屋上にて。



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トンでもない急斜面。このリフトを使えるのは今や自然のみ。人間様は汗をかきかき登ってゆくしかありません。



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はいみんな寄って寄って。イェーイって、優勝したチームの記念写真みたい♪海に沈んだ炭坑での一枚。

 


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子どもたちが走り回った廊下。ここは二階で緑の絨毯が美しく映えています。この奥の床は崩壊しており、屋根からの光は一階まで届いていました。


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 アフリカのナミビア南部にあるコールマンスコップが頭に浮かびました。ゆっくりと砂漠に沈むゴーストタウンです。
 

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トンでもない山奥に残された小さな分校。夕暮れ時は太陽が最後の力を振り絞ります。学灯を消し廃校となるも、今尚輝き続けています。



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戦争遺構です。flumpoolのPVにも使用されていました。コスプレイヤーもよく訪れるようで、観光地となっています。



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展示会でお客様がドローンで撮ったのかなぁと会話されていました。私はドローンは持っていません。グッと覗き込んだ先に、廃墟の神様がいたのです。



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ロボットアニメのパイロットの気分。奥に見える巨大な滑車がギュルギュルと動き出す様子は圧巻だったことでしょう。北の大地は何かとスケールが大きいです。



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とある鉱山の作業場。大きな扇風機があったようですが、想像がつきません。奥に隠れた自転車なら、何か知っているかも知れませんが…。



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大冒険の始まり。トンネルを抜けた先に湖に沈んだ発電所が見えます。極上の廃墟美が待っていたのは言うまでもありません。



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ここは日本です。森の中の古代遺跡に遭遇した気持ちになりました。どんなゲームにも真似できないアドベンチャーが現実にはあるのです。



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ご覧頂きありがとうございました!!

Departure SAM


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⬆会場のレポートなどです。